Artist Profile:

高山明(Akira Takayama)

1969年生まれ。2002年、PortB(ポルト・ビー)を結成。実際の都市を使ったインスタレーション、ツアー・パフォーマンス、社会実験プロジェクトなど、現実の都市や社会に介入する活動を世界各地で展開している。近年では、美術、観光、文学、建築、都市リサーチといった異分野とのコラボレーションに活動の領域を拡げ、演劇的発想・思考によって様々なジャンルでの可能性の開拓に取り組んでいる。主な作品に2017年『マクドナルド放送大学』(ドイツ/フランクフルト)、『ピレウス・ヘテロトピア』(ギリシャ/アテネ)、2016年『北投ヘテロトピア』(台湾/台北)、2014年『完全避難マニュアル・ラインマイン版』(ドイツ/ラインマイン地域)、2014年『横浜コミューン』(日本/横浜)、2013年『東京ヘテロトピア』(東京/日本)、2011年『国民投票プロジェクト』(日本/東京、福島ほか)など多数。2016年より東京藝術大学大学院映像研究科准教授。

Port B について

既存の演劇の枠組みを超えて、現実の都市に介入するプロジェクトで知られ、近年は演劇及び美術の分野で世界各地に活動の幅を広げる演出家・高山明。Port Bは高山を中心にプロジェクトごとに形を変えて作られる創作ユニットです。ドイツのフランクフルトで展開された最新作の『マクドナルド放送大学』では、シリアやアフガニスタンといったさまざまな国からドイツに来た難民が「教授」となり、実際のマクドナルドで「授業」を行うプロジェクトを発表し、大きな反響を呼びました。日本ではフェスティバル/トーキョー、横浜トリエンナーレ、銀座メゾンエルメス フォーラム、六本木クロッシングをはじめとした国際フェスティバルや美術館などで近年は作品を発表しています。
http://portb.net/


Staff Profile:

音楽監督:荏開津広(Hiroshi Egaitsu)

執筆/DJ/京都精華大学、立教大学非常勤講師。ポンピドゥー・センター発の映像祭オールピスト京都プログラム・ディレクター。90年代初頭より東京の黎明期のクラブ、P.PICASSO、ZOO、MIX、YELLOW、INKSTICKなどでレジデントDJを、以後主にストリートカルチャーの領域において国内外で活動。著書に『人々の音楽について』(EDITION OKFRED、2010年)、共訳書に『サウンド・アート』(フィルムアート社、2010年)。主なキュレーションに『サイドコア 身体/媒体/グラフィティ』(2013年)、プログラム・ディレクションに『ポンピドゥー・センター公式映像祭 オールピスト東京』(2014年)など。


空間構成:小林恵吾(Keigo Kobayashi)

1978年生まれ。2002年早稲田大学理工学部建築学科卒業、2005年ハーバード大学大学院デザイン学部修士課程修了後、2012年までOMA-AMOロッテルダム事務所に勤務。主に中近東諸国や北アフリカ地域にて建築や都市計画プロジェクトやリサーチの担当を務めた。主なプロジェクトに「ロスチャイルド銀行本社ビル」「カタール財団本社ビル」「カタール国立図書館」など。2012年より早稲田大学創造理工学部建築学科助教。2016年より同大学准教授。NPO法人「PLAT」役員のほか、設計事務所NoRA共同主宰。主な作品に「2014年ヴェネチア建築ビエンナーレ日本館展示計画」、「エネマネハウス2015ワセダライブハウス」など。



グラフィティ:snipe1(EETFUK,まどはかす)

10代の大半を米国で過ごし、90年代前半のNEW YORKグラフィティに魅了され、94年日本に帰国。その後世界各国を渡り歩いた際、発見の連続で己のするべきことを見つけ出すが、国内では全く受け皿を発見できず、結局アンダーグランド街道を驀進。数々のグラフネームを持ち、今回は最初の名前でこのワーグナープロジェクトに参加、少しでも多くの方にこの現状を伝えるべく宣教者として活動を開始。アブストラクト、グラフィティラヴァー。固定観念にとらわれないMAD WORLDを絵や音楽で各媒体で展開中。METRO ONLY。





講師:

桂英史(Eishi Katsura)

1959年長崎県生まれ。東京藝術大学大学院映像研究科教授。専門はメディア理論、図書館情報学。せんだいメディアテーク(仙台市)やメディアセブン(川口市)など、国内外で公共文化施設のプランニングに携わる。主な著書に『東京ディズニーランドの神話学』(青弓社)、『インタラクティヴ・マインド』(NTT出版)、『人間交際術』(平凡社新書)、『美しい知の遺産世界の図書館』(監修・河出書房新社)などがある。






Kダブシャイン(K DUB SHINE)

1968年東京都出身。日本語の歌詞と韻(ライム)にこだわったラップスタイルが特徴。現在の日本語ラップにおける
韻の踏み方の確立に大きく貢献したMCと呼ばれている。その作品は日本及び日本人としての誇りを訴えかける歌が多
く、日本人MCとしては「児童虐待」・「シングルマザー」・「麻薬」・「国家」・「AIDS」など様々な社会的トピ
ックを扱う数少ないMCとして知られ、その洗練された文学的な韻表現と社会的な詩の世界は様々なメディアで高い評
価を獲得している。また、コメンテイターとしても、数々のメディアに登場していて、スペースシャワーTVで放送中の
RHYMESTER宇多丸氏との『第三会議室』は、根強い人気を誇っている。
http://www.watanabepro.co.jp/mypage/60000015/

GOMESS

1994年生まれ、静岡出身。第2回高校生ラップ選手権準優勝。自閉症と共に生きるラッパーとして注目を集め、自身の生き様を歌った楽曲「人間失格」「LIFE」は表現者として各所で評価される。NHKEテレでは「ハートネットTV :ブレイクスルー File.21」でGOMESSが特集されラップに向き合う姿勢、リアルな日常が切り取られ、視聴者に衝撃を与えた。また中原中也の詩「盲目の秋」を朗読カバー、中原中也記念館で楽曲展示されるなどスポークンワードとしての才能も発揮する。2015年、民謡を唄う朝倉さやとのコラボ楽曲「RiverBoatSong」収録のアルバム「River Boat Song-FutureTrax-」が第57回日本レコード大賞企画賞を受賞。
http://lowhighwho.com/artists/gomess/

斉藤斎藤(Saitou Saitou)

1972年、東京都生まれ。2001年、図書館で読んだ小林恭二『短歌パラダイス』(岩波新書)から短歌に出会い、歌作をはじめる。2003年、「ちから、ちから」で第2回歌葉新人賞受賞。「短歌人」編集委員。歌集に『渡辺のわたし 新装版』(港の人)、『人の道、死ぬと町』(短歌研究社)。






サイプレス上野とロベルト吉野

マイクロフォン担当のサイプレス上野、ターンテーブル担当のロベルト吉野によるヒップホップグループ。通称『サ上とロ吉』。2000年にあらゆる意味で横浜のハズレ地区である『横浜ドリームランド』出身の先輩と後輩で結成。2007年に1stアルバム「ドリーム」を発表、2009年には2ndアルバム「WONDER WHEEL」を発表。2011年には横浜・神奈川をコンセプトにしたミニアルバム「YOKOHAMA LAUGHTER」をリリース。その後、フルアルバム「MUSIC EXPRES$」、「TIC TAC」、「コンドル」を、2017年9月にメジャー1stミニアルバム「大海賊」をリリースしている。現在、サイプレス上野は、Abema TV「Abema Special 水曜THE NIGHT」水曜パーソナリティ、FMヨコハマ『Tresen』火曜日コーナーを担当。フリースタイルRAPでも、テレビ朝日「フリースタイルダンジョン」初代モンスターとしての出演や、数多くのバトル大会で優勝をおさめる等、そのテクニックには定評がある。
http://sauetoroyoshi.com/profile.html


柴田 聡子(Satoko Shibata)

大学時代の恩師の一言をきっかけに活動を始める。作品の発表は数多く、現在までに三沢洋紀プロデュース多重録音による1stアルバム「しばたさとこ島」、自身で録音した2ndアルバム「いじわる全集」、山本精一プロデュースによる3rdアルバム「柴田聡子」、岸田繁(くるり)、山本精一のプロデュース参加を始め、錚々たるミュージシャンたちと紡いだ4thアルバム「愛の休日」を発売。また、フェスティバル/トーキョー13では1時間に及ぶ独白のような作品「たのもしいむすめ」を発表、2016年、初の詩集「さばーく」を発売。第5回エルスール財団新人賞<現代詩部門>を受賞。『文學会』『すばる』に詩を寄稿するなど、歌うことを中心に活動の幅を広げている。

管啓次郎(Keijiro Suga)

詩人。最初の詩集『Agend’Ars』(左右社、2010年)は中原中也賞・高見順賞・萩原朔太郎賞・鮎川信夫賞の最終候補に。旅行記『斜線の旅』(インスクリプト、2010年)で読売文学賞受賞。2011年より古川日出男、小島ケイタニーラブとともに朗読劇『銀河鉄道の夜』を制作。翌年、柴田元幸が加わり、全国各地でツアーを行う。他の著書として『コロンブスの犬』『狼が連れだって走る月』(いずれも河出文庫)など。マリーズ・コンデ『生命の樹』(平凡社)、イサベル・アジェンデ『パウラ』(国書刊行会)、エイミー・ベンダー『燃えるスカートの少女』(角川文庫)など、フランス語・スペイン語・英語からの翻訳多数。第5詩集『数と夕方』(左右社)、まもなく刊行。明治大学理工学研究科PAC(場所、芸術、意識)プログラム教授。


瀬尾夏美(Natsumi Seo)

1988年、東京都生まれ。宮城県在住。東京芸術大学美術学部先端芸術表現科卒業、同大学院修士課程油画専攻修了。土地の人びとのことばと風景の記録を考えながら、絵や文章をつくっている。2012年より、映像作家の小森はるかとともに岩手県陸前高田市に拠点を移す。以後、地元写真館に勤務しながら、まちを歩き、地域の中でワークショップや対話の場を運営。2015年、仙台市で土地との協同を通した記録活動を行う一般社団法人NOOK(のおく)を立ち上げる。主な展覧会に、「クリテリオム91」(水戸芸術館、茨城、2015年)「横浜トリエンナーレ2017」(横浜美術館など、神奈川、2017)など。小森とのユニットで、巡回展「波のした、土のうえ」「遠い日|山の終戦」を各地で開催中。
http://seonatsumi.tumblr.com/


ダースレイダー(Darthreider)

ラッパー。1977年生まれ、フランス(パリ)出身。東京大学中退。オフィス北野所属。2010年に脳梗塞で倒れ、合併症で左目を失明。以後は眼帯がトレードマークに。日本のヒップホップシーンで中心的役割を果たす傍ら、改正風営法に関してクラブ業界を代表した社会活動にも従事。オランダやドイツ、イスラエルで開催されたナイトライフの国際会議にも参加。その特異な経歴から朝日新聞や東京新聞などのメディアにも多数登場している。豊富な知識を持って、ラッパー視点で政治・芸能・社会を片っ端から斬っていく。Abema TV『NEWS RAP JAPAN』メインキャスター。2017年に『MCバトル史から読み解く 日本語ラップ入門』(ダースレイダー著)をKADOKAWAから発行し、話題を呼んでいる。



NillNico

フィリピン生まれの22歳。フィリピン、韓国、日本のクォーターで現役の保育士ラッパー。レゲエセレクターの父に影響され幼少期からHIPHOP、Reggaeを聞き育って来た。中央大学の推薦を蹴り高校卒業と同時に保育士とラッパーの道へ。2016年テレビ朝日「フリースタイルダンジョン」にてチャレンジャーとして出演。その後はLive、音源制作をメインにMCバトル、司会業などマルチに活動を行なっている。2017年、1stEP「NillNico」2nd EP「My team My squad」をリリース。



ベーソンズ(THE BASSONS)

日本のガレージ・ファンク・ロック・バンド。メンバーはダースレイダー(vo)、勝原大策(b)、ヤマザキタケシ(ds)、DUB MASTER X(PA)。バンド名はベース音に由来。2016年に『WE ARE THE BASSONS』でアルバム・デビュー。その後メンバーチェンジを経て、2017年に2作目となるアルバム『5 years』、初のライブ盤『カッコイイ音楽が聴ける日~7.26 Chelsea Hotel(配信のみ)』をリリース。





山田亮太(Ryota Yamada)

1982年生。詩人。2009年第1詩集『ジャイアントフィールド』(思潮社)刊行。2016年第2詩集『オバマ・グーグル』(思潮社)で第50回小熊秀雄賞受賞。2006年よりヴァーバル・アート・ユニット「TOLTA」にて雑誌の刊行、舞台作品やインスタレーションの制作を行う。TOLTAでの主な刊行物に「現代詩100周年」「トルタの国語」「トルタのマンガ」など。イベントに「スペクトラム・ダダ・ナイト」(2016年、Spiral)、「人間関数—トルタオーディオブック」(2017年、BUoY北千住アートセンター)など。2017年10月から開催のアーツ前橋×前橋文学館共同企画展「ヒツクリコ ガツクリコ ことばの生まれる場所」にて新作「質問があります」を発表。リトアニアの国際詩祭「Drusukininkai Poetic Fall 2017」に日本代表詩人として参加。


山下陽光(Hikaru Yamashita)

ハンドメイドファッションブランド「途中でやめる」主宰。1977年長崎県生まれ。18歳で上京、18年間東京で過ごし、2013年に長崎県大村市に転居、2017年より福岡市在住。「バイトやめる学校」を日本全国各地で開催中。最先端の過去をガン見する「新しい骨董」のメンバー。






吉田 雅史(Masashi Yoshida)

1975年、東京生まれ。異形のヒップホップグループ8th wonderを中心にビートメイカー/MCとして活動。2015年、佐々木敦と東浩紀(ゲンロン)が主催の批評再生塾に参加、第1期総代に選出される。音楽批評を中心に文筆活動を展開中。主著に『ラップは何を映しているのか』(大和田俊之氏、磯部涼氏との共著)。Meiso『轆轤』プロデュース。






特別出演:

磯崎新(Arata Isozaki)

建築家。1931 年大分市生まれ。1954 年東京大学工学部建築学科卒業。1963 年磯崎新アトリエを設立、現在に至る。大分県立図書館(現アートプラザ)をはじめ、60 年代に大分市に集中して実現された建築群から、90 年代の国内外各地、バルセロナ、オーランド、クラコフ、岡山県奈義町、京都、奈良、ラ・コルーニャ、山口県秋吉台、ベルリンなど、そして今世紀に入り、中東、中国、中央アジアをはじめとする数多くの最新作まで、どの思想領域にも属さない個人的な思考と空間を展開し、半世紀を越えるその活動は、思想、美術、デザイン、音楽、映画、演劇など常に建築の枠組みを超えて、時代や他領域を交錯する問題提起を生み出している。

photo : Keizo Kioku